計算を工夫する力
クローネでは計算の工夫を大切にしています。下のような計算を考えてみましょう。
625×16=□
計算の道筋がパッと思い浮かぶでしょうか?
- 625=5×125,16=2×8に分解
- 125×8=1000,5×2=10なので
- 1000×10=10000
このような,数を結合・分解して計算を工夫する力が,計算力であり,数字に対するセンスだと考えています。この力は,基本計算を暗記し,演習を積むことで,誰でも容易に身につけることができます。クローネでは,低学年向けのたしざん・ひきざんでも様々な計算の工夫を学べます。
また,上の例の問題では,単なる計算ではなく,お気づきのように背後に「素因数分解」が隠れています。実は,この工夫は,素因数分解を理解する上でも大変重要だったのです。ところが,そろばんを経験した子や工夫を試みない子の多くは,直接計算します。そのため,素因数分解だけでなく,計算の工夫の背後に隠れている数の仕組みをマスターしにくくなる要因となります。
算数を通して身につけたい力
クローネでは「書いて考える力」を養うことを最優先しています。
- 計算では筆算・検算
- 文章題では線分図や表を用いた条件整理
- 図形では自分で写した図で考える
これは,初めて問題,難しい問題に当たったとき,自力で問題を解きほぐして解法の糸口を見つけ出す力をつけて欲しいからです。大人でも,仕事が山積みのときは,一旦タスクを羅列して優先順位を決めることがあると思います。複雑な案件はその要因を突き止めるべく,データを整理したり,図式化することでしょう。このような力や習慣を,算数と通して幼少期に身につけることは「将来の社会を生き抜く力」になります。だからこそ,クローネでは,安易に答えを求めるのではなく,背景も含めてきちんと情報を可視化することを優先しています。この点は,公文式とは大きく異なる点ですね。
クローネに通う小学生の目標は様々です。中学受験を目指す子,小学校の算数を頑張りたい子,算数で中学・高校数学を先取りしたい子などです。ですから,中学受験を乗り切るだけの小手先のテクニックだけではなく,中学・高校で数学を深く理解でき,大学受験を見越した指導を行っています。人生最後の大学受験で勝たせる算数がクローネの指針です。
クローネの算数にご興味がある方は,見学にお越しください。ブログ内のお問い合わせフォームをご利用ください。