小学校低学年,就学前が算数の力をつけていくには,
- きちんと話が聞ける
- 丁寧に数字や文字を書ける
- 指示通りの行動ができる
ということが基礎になります。この3つをできる子が,「もっと算数ができるようになりたい」と思えば,必ず算数はできるようになります。他の習い事は必要ないので,安心してください。
クローネにはそろばん教室に通われている子もいますが,クローネでは暗算力を重視していません。きちんと筆算で計算できれば十分です。実際,灘中,甲陽学院中などの最難関中学に合格する子のほとんどはそろばん経験がありません。計算において大切なことは「計算方法の理解」「計算の工夫」です。
計算方法の理解
下のような計算を考えてみましょう。
(□+2)×2-4÷2=18
このような問題を説明するときに,「カッコから先」とか,「かけ算から先」という表現で教えられることが多いようです。すると,『4÷2が計算できるけど,まだ計算してはダメだから…』となって手が止まる子が多くいます。特に長い計算は「順序」ではなく「かたまり作り」という感覚を育てた方が良いでしょう。
『かけ算とわり算は,両隣の数字と強いグループを作る。( )はそれよりももっと強いグループを作る。』といった感じです。そういう見方をトレーニングすると,長い式がどのようにできているかわかりやすくなります。このような複雑な式の計算はそろばんで教えられることがないようです。
計算力のつけ方(低学年・就学前)
計算ができる≠算数ができる(思考力)です。市販の計算ドリルを使って
- 問題をノートに写す
- 筆算・検算をする
- 間違えた問題を解き直す
- 全問正解するまで繰り返し解く
余裕があれば,1学年上までしてください。これをすれば,低コストできちんとした計算力がつきますよ。教えるのが難しいと感じられた場合に,塾を利用されたら良いと思います。
もちろん,クローネで計算力も付きますが,本当に養いたいのは複雑な情報を整理する力と習慣です。(続く)